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鶴見俊輔氏 展示会 -Un- 開催のお知らせ
雑誌、「思想の科学」を含む200冊の著作を辿る大規模展示会を開催。
本屋アルゼンチンを展開する合同会社こっから(本社:福岡県糸島市 代表社員:大谷直紀)は、2022年10月週末に、生誕100周年を迎える鶴見俊輔氏の展示会-Un-を開催します。
鶴見さんは、学者や権力者ではなく、日常を営む一般人の言葉や感情に本来掴むべき「思想」が眠っていると考えました。赤鉛筆と青鉛筆を持ち、誰も注目しない小規模な刊行物や社内報に一生懸命、線を引きながら読んでいた逸話も有名です。
一方、タイムパフォーマンス(時間対効果)中心社会が到来により、文字よりも写真をスクロールし、動画を倍速で摂取する日常を私たちは送っています。誰かの小さな声は、そのまま「自分の声」でもあります。小さな声なき声に耳を傾ける大切さを、鶴見さんの残した著作から学ぶことが、戦争という悲劇を繰り返している現代に必要なことだと考え、展示会を開催しています。
【概要】 鶴見俊輔展 -Un-
内容:1960年代「思想の科学」をはじめ、約200冊の鶴見さんの作品を展示しています。
入場:無料/駐車場あり
場所:本屋アルゼンチン(筑肥線大入駅徒歩1分) https://goo.gl/maps/14s2NGpeXfamj3zDA
日時:(12時〜16時)
大規模展示 10月2日、8日、15日、16日、22日、29日、30日
小規模展示 10月9日、23日
イベント:10月22日(土)に少人数の読書会を実施。
午前の部(10時〜11時半):鶴見さんの文章を読んで、感想交換。
午後の部(13時〜14時半):才津原さんによる即興の鶴見さんを語る会。
【鶴見俊輔略年譜】
1922年(大正十一年)東京市麻布に、鶴見祐輔の長男として生まれる。祖父は東京市市長を勤めた後藤新平。
1938年(昭和十四年)米国へ渡り、ハーバード大学哲学科に入学。17歳。
1942年(昭和十七年)日米開戦を受けて、アナーキストとしてFBIに連行。帰国。
1946年(昭和二十一年)雑誌「思想の科学」を創刊。
1965年(昭和四十年)「ベ平連」(ベトナムに平和を! 市民連合)を小田実らと発足させる。
2004年(平成十四年)加藤周一、小田実、大江健三郎らと「九条の会」を発足させる。
2015年(平成二十七年)7月死去、享年93歳。
【裏主催】
才津原哲弘さん (糸島の図書館の未来を考える会)からコメントをいただきました。
鶴見俊輔さんの本を初めて手にしたのは 私が20歳を過ぎた頃だ。2015年に93歳で 逝去されて早や7年が経つが、55年をこえる読者の一人として、鶴見さんの本は日々、一層面白い。京都にある出版社、”編集グループSURE”が『もうろくの春 鶴見俊輔詩集』を最初の出版物として発行して今年で創業20周年、最新刊は”鶴見俊輔生誕100周年記念出版”として6月25日に発行された『日本の地下水 ちいさなメディアから』鶴見俊輔著だ。
同書は1960年から雑誌「思想の科学」誌上で21年間にわたって続いて連載された、日本のさまざまな地域のサークルの雑誌評の初の集成だ。40年、60年前に書かれた鶴見さんの一篇、一篇が2022年の今、なぜ、どのように面白いのか、そのことを語りあう場を糸島市二丈、筑肥線大入駅近くの「本屋アルゼンチン」で。風、光さやかな10月のある日に。
【裏々主催】
本屋アルゼンチン
『アマゾンではなく、アルゼンチンで未知との遭遇を。』本屋アルゼンチンは、福岡・糸島に拠点を置く小さな書店です。文化人類学にまつわる本などを紹介し、ラーニングコミュニティを運営。本を通して地域や時代も超えた「インナートリップ」に誘います。