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【号外】組織をよむ。研究会が冊子を発刊しました。
「組織をよむ。研究会」を追体験できる一冊。本屋アルゼンチンのみで購入可能。もしくはKokkaraメンバーに知り合いがいる方もしかしたらもらえるかも。
「組織をよむ。」研究会は、豊かな組織の見立て方(=よみ方)を養う研究会です。組織のよみ方を「周辺の視点」から語ることのできるエキスパート(戦略デザイナー、文化人類学者、社会学者、デザイン研究家、経営学者)と約20名の研究員が共に、組織の豊かな見立て方や理解の方法を探求します。
合同会社こっから(以下、Kokkara)が主宰する組織をよむ。研究会(以下、研究会)の内容をまとめた冊子を発刊しました。ビジネスセオリーに則った内容ではないため、「明日の組織」には役立ちにくいかもしれませんが、「明後日の組織」を考えるには持ってこいのネタがまとまっています。
第一から三章では、話題提供者と研究員の視点を通じ、組織をよむ。研究会で培った組織に対する新たな眼差しや、考え、学びほぐす試みを紹介しています。第四章では研究会を主催するKokkaraという組織自体をよむ、そんな試みに挑戦しています。読み解きを担当するのは、環境心理学と深層心理学を専門とする南教授(みーさん)です。
中心が存在しない全員代表社員というガバナンス、セオリーを無視する幼馴染・友人6人での起業、事業ドメインも「集中と選択」を無視して「拡散と複雑」をモットーにするKokkara。その組織の内情を開くことでみなさんの組織観を揺さぶるヒントになればと公開しております。
▶︎メインになる第二章のSession内容の見出し
◼︎Session1 戦略デザイナー・佐宗邦威さん/「ひと・組織・文化」という物語をよむ
初回は戦略デザインファームBIOTOPE の佐宗さん。組織を組織たらしめているものを考えるところから始めます。パーパス、ビジョン、ミッション、バリュー、ナラティブ、カルチャー、ヒストリー、そしてリーダシップ。理念経営2.0 を打ち出したプロフェッショナルはどんな観点と態度で組織を解読しているのでしょうか。
◼︎Session2 文化人類学者・松村圭一郎/人類学者が見つめる組織
人類学は近年デザイン領域におけるビジネスへの応用方法が盛んに議論されています。一方、組織や人事領域での展開はまだ多くありません。文化人類学的な態度で組織をよむとは?アフリカで人類学を行う松村さんとともに「人間の集団をどう読み解くのか」を考えます。
◼︎Session3 デザイン研究者・上平崇仁/組織はコ・デザインできるのか
デザインの視点から組織をよむ。大胆にデザインとは何か、コ・デザインとは何かを中心に語っていただき、あとは研究員の紐付け力に頼ろうと思います。デザインの最前線に触れることは、組織・ヒト・文化を見立てる部分に展開できるものだと考えています。
◼︎Session4 組織社会学者・樋口あゆみ/境界から考える「ひと・組織・文化」
樋口さんは社会学者ニクラス・ルーマンの社会学的システム論を主として、意味生成と意思決定の観点から組織を分析しています。せっかくの機会なので一歩アカデミックな組織論に踏み込みます。自分たちも気づいていない日常行動や暗黙のルール、それらを再帰的に作りだす私たち自身とは?
◼︎Session5 経営学者・吉田満梨/エフクチュエーションで読む「ひと・組織・文化」
注目を集める起業家の思考法「エフェクチュエーション」。不確実性の高まる社会で有用な「反・因果論」の行動様式は組織を見立てるときにも応用可能では?という直観から、エフェクチュエーションという切り口で組織と個人の繋がり方を紐解いてみます。
▶︎冊子を手に入れたい方は
本屋アルゼンチンでのみ販売しております。リンクからお申し込みください。(送付までお時間がかかります。ご容赦ください。)
ーーー代表社員大谷へインタビュー
ー糸島の小さな会社が、よくこんな企画を思いつきましたね。
大谷:組織開発のご相談を10年間受けてくる中で、やはり組織に対してもっと真摯に向き合わないと。正解に飛びつくのではなく、人という集団とその行為を見つめたかったんです。
ー案外、まじめなんですね。
大谷:疑うまでもなく人は集団の中に生み出されます。集団というへその緒なしには物理的にも心理的にも文化的にも生きることはできない存在が人間ですよね。このように多くの恩恵を受ける集団ではありますが、それはまた逆に個人を制限し、ときには破壊する動機をも秘めた「おそろしい」実体でもあります。
簡単にいうと、所属する(Belonging)という状態および行為のメカニズムと現象についてもっとよく理解したい。
ーうーん、何を言ってるのでしょうか。
大谷:例えば、私と家族との関係について、私とKokkaraとの関係について。生活世界の原点としてこの所属の問題はCriticalであるし、既存のビジネス書は組織で所属してあることが前提としすぎて、具体的現実(我々の現在の生のありよう)から出発する考察があまりにも少ないと思って。
ー言葉と言葉の使い方がややこしいですね。
大谷:ウィドゲンシュタインの言語ゲームというコンセプトがあります。これは・・
ーいや、もういいです。たくさんの人に読まれるといいですね。インタビューありがとうございました。